第40回日本SF大会レポート風文書

これはぼく タカアキラ ウが書いたSF大会2001のレポート風文書です。
だいたいが時系列順にしかしテーマ別に書いてあります。
記述の間違いや事実誤認があるかと思いますが、目に余るようなものがございましたらメールにてご連絡ください。
簡単に説明すると、ぼくはスタッフとして参加して、 見に行きたい企画だけ主張していくつか見に行きました。スタッフとしての参加も参加者 としての参加も楽しかったです。お会いしたかたの全てにお礼を申し上げます。 都合がつけばまたまたお手伝いしたいです。

新潟から出発!

17日の昼の新幹線で新潟を離れる。 高速バスを利用しようかとも考えていたのだけれど、 「もし早く来れるんだったら手伝ってもらうことはたくさんあるのよー」 というような話だったので奮発して新幹線に乗ったのだ! 新幹線の中では十二国記を読む。「泰麒〜あんた可愛いよ!」あと 十二国記特集と上遠野浩平インタビューが載ってるかつくら(活字倶楽部)を読んでお勉強。 幕張に着いたのは1900時頃だったろうか。

前日の準備

後のSF広場となるところで業者さんが畳を並べたりスタッフの皆さんが会場設営をしている。 噂のモノリスはまだできあがってないみたい。 「手の空いてる人ー!この荷物をあっちに運んでくださーい。」 「はーい!」てな感じであっちゃこっちゃに段ボールを運ぶ。 受付で配るセットの箱とか、ディーラーズ宛で届けられた宅配物とか。 手が空いたのでカラオケの音響テストとかにも志願しました(笑)! 「えーっと、次はマイクなしでみんなで大声を張り上げて歌ってみてください!」 とか、こんな所まで気をつかって準備するのか!と感心する。 時間は覚えて無いけど、スタッフ用のカッターシャツとかネクタイを配られた。 あと、スタッフ用名刺も、ぼくの分のスタッフ用名刺はなかった。 申し込みが遅かったせいか、スタッフ用名刺がどこかに紛れ込んだ不幸なスタッフの一人 だったのかはわからない。 飯を食いながら一緒のテーブルについた人たちとなんでSFに興味を持ったか なんて話に盛り上がったりして、なんか良いね!この感じ!初めて会う人と同じ趣味の 話ができてさ!早速スタッフ名刺の交換がはじまってたりしててさ! こうわくわくした気持ちが盛り上がってくる!、文化祭前日っぽい雰囲気というか。 床に落ちてるSF大会の歴史年表にDASACONの名前も書いてあって嬉しい!

「これ、床に展示すると言うことは、この上を通る人は日本SF大会の歴史を踏みにじることが出来るとかそういうダークなギャグ?」
「いや、SF大会の歴史に足跡を残せるんです(笑)」

とか。縦書きだとT−CONの標記が崩れるのでTICONと書いてあったり標記が偏在してるのを T−CONの関係者らしき人が修正してらっしゃったのが印象に残った。 モノリス(白)のはめ込みとか手伝えたのが嬉しい。モノリス担当の方達は これからも頑張るらしい。 設営の準備手伝いは疲れたけれど。 スタッフのために準備されたホテルに引っ込んでからも、 興奮が高まってきて寝付かれなかったよ。 あ、そうそうそのホテルのロビーで今日は仕事を終わらせてから来ていて土日しか休みが取れなかった(つまり月曜から仕事の) ちはらさんに「ぼくのとこは、夏休みは原則として連続した三日間取らなければならないようになってて…」 なんて言ってキックをもらいました。 0640にバスがでるので0630にロビー集合。むちゃくちゃ眠たいです。 この外人さん達は何者じゃ? をを、モノリスが!モノリスになっとるよ! 朝飯を食べるとエンジンに火がつく感じ。

クローク仕事

ぼくの持ち場はクローク。荷物を預かる所。 去年の大会当日スタッフをして受付の他にクロークにたったりしたんだけど。 クロークの責任者をやってらした方のクロークにかける情熱(つーか) その真摯な態度に思うところがあったのとクロークを利用する人々と顔を合わせられる 所に魅力を感じて今年はクロークのお手伝いがしたいです。 なーんていってここに来ているのだけれど、今年は場所の都合で預けたい人 からみんなほいほい荷物を預かる訳ではなかったらしい。 ぼくにだけ話が伝わってなかったんだけど、ほいほい道行く人に おはようございます!と挨拶して勧誘して荷物を預かっていたら、 違うんですよ!と怒られてしまった。こういうときにぼくのミスになるのではなく ぼくに話を通しておかなかった人のミスになってしまうのが申し訳ない。 企画に使う荷物とか、コスプレしてくれる人の荷物とか用途を限定して預かるのだ。 一般参加者の人にはクロークサービスがあることも周知してなかったのだそうだ。 がーん!参加者の間に序とか列を作るなよー!しくしく。 あとから荷物を預けに来た人には、申し訳ありませんが…とお断りすることに。 最初の方に預けた人との間に差が出来てしまった感じがする。(u-kiさんとかラッキーな人ね) まあ、失敗を悔やんでいても仕方がないのだ! クローク仕事には企画前と企画後には忙しくなるという波があった。 ばたばた忙しかったよ。 コスプレーヤーの方の身の回り品とかずっしりと重かったりして、 荷物を預かる関係上どうしてもコスプレーヤーの方とお話をしなければ いけないのだけれど、もう恥ずかしいやら照れくさいやらだったよ。 いかん!我々はプロだ!こう胸元が開いていてもそれに気を取られるわけにはいかんのだ! って感じ(笑)あと、壊滅的に何のコスプレなのかわからないという我が身の 薄さを思い知らされたりしたっけ。あ、そうそう、 ザクのお姉さんに「最近ではボルジャーノンって言うんですよね?」 と話を振ったらちゃんとボルジャーノンと書かれたバッチも服に付いてた のでびっくり。そのまま、ザクについていろいろ教えてくれたんだけど、 ガンダムはVガンダムより後しかまともに見てないので詳しい説明に ついていけなかったのが残念。

ゲスト荷物

ゲストの荷物も預かってくれという事だった。 まあ企画をやらないゲストもいないからね。 鞄から紙の束を 溢れださせてらっしゃる作家さんが 「これは新作のゲラで、なくなるとA社さんとB社さんとC社さんが困るからしっかり 頼むよ(笑)」なーんて冗談半分で言いながら預けて行ったりして 一緒にいらした編集さん(推定)が「本当によろしくお願いします」って 丁寧にお願いしたりしてね。面白かった。そんなに大事なモノは編集さんが持っていて くだされば良いのにとはちらっと思ったりしたけど、はい、お預かりいたします。 以上の事は言えなかったよ。 菊池誠さんがシュールストレミング缶をさわらせてくれたりしたよ! あんなに凄い事になってる缶詰の中身を食べるだなんて!

インフォメーション仕事

クローク係としてインフォメーションデスクにいても。 参加者の人にはインフォメーションにいる人にしか見えないぞ! と言うわけでいろんな問い合わせやらなにやらが飛び込んでくる。 これは忙しい。しかも、重要な判断をが必要な問い合わせには勝手に答える訳には行かない。 難しい問い合わせは正統な本部付きの方に丸投げする形になったりして、 問い合わせに来た人にはたらい回し的な対応になってしまったのではないかと気をもむ。 ぼくのとなりでインフォメーションに座っていたのはまだ中学生の女の子たち 他のスタッフのお子さんだけど、ずーっと前からSF大会に参加しているので ファンダムには彼女らのファンも多いらしい。まだ中学生なのにあんまり危なっかしいところの ない丁寧な敬語で応対をしていたのが好印象だった。 そうそう18日の夕方ごろかな、SF広場のどこかでものすごい爆発音がしたよね。 アレにはぼくらも驚かされたけれど、 他の広場での企画をやっていた人がうちのサークルの子で心臓の弱い子がいて具合を悪くしてる。 今すぐにやめさせて欲しい!って血相変えて飛び込んできてね、 直接向こうの企画責任者に掛け合ってくる!って息巻いてたから いえ、どうか私どもにお任せください!ってゆって広場責任者の人にすっ飛んでいって もらったりしたっけ。 一段落ついた後、びっくりすることをたまげるとかたまげたとかいうけどアレは魂が消えるとか 書くのかな?とのんきな事を思ったりしたよ。不謹慎だったかな。 でも、こういう晴れの舞台(?)で爆発をさせたいという気持ちもちょっと想像できる。 静かにやりたい企画もある。折衝の対応をする人は大変な苦労だなぁと思った。 その後、具合を悪くした人がどうなったかわからなくて気になってたんだけど。 見てますか?大丈夫でした?

企画 二十一世紀のSF翻訳

18日の昼過ぎに交代してぼくは二十一世紀のSF翻訳という企画を見に行った。 翻訳家の山岸真さん、嶋田洋一さん、大森望さんの3人が翻訳について語る という企画。これがどうしても観たい企画なの?と問われるとちと自信をなくすけど、 翻訳小説の方が好きなんだもん!別に日本SFが嫌いというわけでもないけど。 翻訳の苦労というか裏話というか決してつまらない話ではなかったのだけれども、下読みの話とかね。 この企画は司会者の誘導がちと悪いかったんじゃなかろうか。 大森さんの話でで発展した話題の具体例について隣に座っている山岸さんに水を向けるとか。 そりゃ返答もつっかえるわい!という感じ。話辛そうだなぁという印象を受けた。 質問コーナーになったらどーしても自分がやりたくてやった翻訳についての パッション溢れるトークを聞き出してやるぜ! (大森さんのクロウリー話とかってすっげー聞きたくない?)とか思っていたのだけれど 恥ずかしながらはじまって半分を超えることなく眠ってしまう。 ふっと気がつくともう最後のほうで質問コーナーじゃん。とほほ。 寝ている間にぼくが聞きたかった話がでてきてたかもしれないので迂闊なことは聞けず 近刊の予定など当たりさわりのないことを質問した。 しかし眠まっていて覚えているのは大森さんのFFの映画のノベライズの翻や…翻案?の話のみ ライトノベルの作法(文法?)で書ければ良かったスニーカー版は要チェック! さて、見たかった企画が終わると深夜19日0200までやりたい事がないではないの! おとなしくスタッフ仕事に従事する。

名刺交換

広場の入り口という立地条件の良いところにずーっと詰めていたおかげでいろんな人 に声をかける事が出来た。 何せぼくらの後ろには見やすい。タイムテーブルもあることだしね。 熱心にタイムテーブルを見る人をよくみれば、好きな作家さんだったり するのだ。 名刺というアイディアは良かったね。 「この前でた○○、大変楽しく拝見いたしました!」ってここまで優等生 的な声のかけ方ばっかりじゃなかったけど、ちょっと緊張しながら挨拶してさ。 したらさ、初めてあう作家さんや漫画家さんとかは、もうすっげー恥ずかしいやら 照れるやらってな感じになってこっちも声をかけたのが嬉しかったよ。 あんまり立地条件の良さを売りにして交換しまくったとを書いておく とやっかまれるから誰と交換してもらったは内緒にしておこうっと(笑) しかし、後で集計してみると知っている人に声をかけて交換してもらったのが 一番多かった。ダメじゃん! 一番大きな役はカルテットコンプリートかな。 でもカルテットコンプリート目指してるんですよ!って勤勉迅速の田中哲弥さんに言ったら、 牧野修さんの分を鳴いてきてくれたので一翻下がるかもしれない(笑) 田中啓文さんにいつもの脳内発音で「けいぶんさーん!けいぶんさーん!」 とつ呼び止めてしまったのは内緒だ! 去っていく北野勇作さんの背中に声をかけそびれて「ああ、名刺交換して欲しかったのに」 と演技過剰な独り言をつぶやいていたら北野さんの奥様が名刺交換してくださったりして名刺交換は楽しかった。 交換してもらった名刺については帰りの高速バスの中で記憶が風化しない内に! と交わした言葉とか交換した場所とかを書いて自分の宝物にした。 だってそのままにしておいたら初めて会う人は絶対忘れちゃうと思う。

久美さんのイタズラ!

名刺にメモを書き終わってディーラーで買った本を読み始めたら 中に久美沙織さんの名刺が挟まってた! 文庫のドラゴンファームの二巻「 竜騎手の誇り」を逡巡したのちに (これは普通の本屋さんにも並んでいるはず、ここで買ったら荷物を増やすことになる。 …でもここの本屋さんたちもわざわざ来てくれてるんだし。等(2.00秒)) 購入したのだ、サインはしてもらえなかったけど、帰りに読むか!と 思っていたのだけど、嬉しいね。あの場で買って良かった! しかもあんまり書いてる人がいない肩書きの所に 聖竜師代理 と書いてある、住所の所も遊び心たっぷりだ! ディーラーズにあった書店の先で 買う人を驚かせよう!と考えながら挟み込んでる久美さんの姿が目浮かぶようだった。 って後ろ姿しか見たことないけど(笑) 久美さーん!見てますか?イタズラは成功しましたよ!

その後後ろ姿したみたことがないと言う表現はわかりにくいかと思って説明する。 今すれ違った人の名札に久美沙織と書いてあったなぁと振り返って後ろを見たことがある。 というのが後ろ姿しか見たことがない。ということの真実!。 参加者がみんながみんな首から名札をさげているというイベントでしか 発生しない事態かも(笑)



警備に立つ

19日0000時頃 スタッフは交代ずつ寝てれ!と言うことだったのだけれども 夜中に行きたい企画があると主張してごまかす! したら、 二階出入り口の警備の人を休ませたいので交代してあげて! と言われて警備してきた。 サマーソニックに行こうとする、ドキュ…あー若者さんが何人も入って来ようとするので緊張する。 「ちょっと面白そうなんで入りたいんだけど」「申し訳ございません」 「さっき入って面白かったんで、また入りたいんだけど」「申し訳ございません」 って感じ。お酒を飲んでる人もいて緊張する。 警備の人は大変だねぇ。ってぼくも名簿上は警備の人なんだったりして。



ネット系SF者オフ会

ようやく 0200 時が来てくれたので二階の出入り口の警備を交代してもらって 安田ママさんのネット系SF者オフ企画に参加。 自己紹介をやってその後初めて参加したSF大会の思い出を語るのがメイン。 自己紹介では「おおっ!あなたがあのページのっ!」って感じ。ネット系だから。

ホワイトボードに年次大会の名前がつらつらと書いていって、 「これが初参加の人〜?」と聞いて行くので 行ってもいない大会の事をだらだらと聞かされるのかなぁ と心配するも結構(失礼か!)面白い話が聞けたので良かった! SF大会の歴史のおさらい初心者用(でも試験にはでないよ!) といった感じ。

浜名湖に眠ってる戦車の話題で盛り上がったイベントとか。
何故 RYUCON において沖縄ツーリストが暗黒星雲賞をとったのか。
とかICON(?)でプールにぷかぷか浮いてプロレスをみた話だとか。
近年SFに目覚めたぼくらにはためになる(…わけでは無いけど面白い)話が聞けた ここには書ききれないくらいあったよ。

このあなたが初参加した大会は何でしたかアンケート結果には 圧倒的に"何とかCON"(以前のイベントはなかなか覚えられないのです)が多いという 偏りがでてきたんだけど、この企画に来ている人の年齢とか、 今大会が関東で開催されていることも考慮しないと有意な結果がでたとは言えないのでは。 ということでした。

で、初めて参加した大会によって大会参加年齢を数えると面白いかもと思った。 何でかっていうと。 DAICON(?だったと思うんだけど) デビュー組とか。 そういう人同士での会話が盛り上がりまくったのだ(笑) 「ねぇねぇ!○○コンってさぁ!三日間あったからさ!その次の年の大会とかが 物足りなく感じたりしなかった!?」「したしたした!!そのとおり!!」ってな具合。 同じ幼稚園で小学校が別だった人同士が中学校の入学式で再会したような感じ(笑) ぼくも、「ねーねー、CAPRICON1の会場ってさ、有明の会場と同じくらい ロボットに変形しそうじゃなかった!?」とか盛り上げれば良かったよ。なんつったりして。

覚えてる範囲のメモ
u-kiさん のSF大会初参加話は u-ki節炸裂。 大学のSF研から若者代表としてSF青年主張に引っ張りだされ 発表が良かったので矢野徹さんにほめられた話。とかね。 u-kiさんが説明するだけでも何でも面白いんだけど今日はちょっと眠まっていたみたい。

ネット系というよりTOWNS系(って黒田勇樹みたいなの)の 本上力丸さん が ZEROCON に行った時に柴野拓美さんとか 神様みたいに尊敬していた人に会えて…とか訥々と語ると、 「あんた立派なSF者の魂を持ってるよ!」とか声があがったりしましたっけ。

ぼくは CAPRICON1デビューだから、 安田ママさんとあともう一人 加藤さん@異次元を覗くホームページ と同期(笑)

ぼくも初めて参加したときは所在がない感じで寂しかったけれど、 サイン会のコーナーに藤田和日郎さんがいて、 「ぼ、ぼくはうしおととらを読んでそれに勇気づけられながら育ってきた! きょうは藤田さんに会えてと、とてもう、うれしい」 とかなんとか泣きそうになりながらしどろもどろに申し上げたら、 藤田さんが感極まった様子で「……それを聞くのが一番嬉しいねぇ」とおっしゃってくださり。 サイン色紙に"ありがとう"と書いてくれたことなどをその色紙を見せながら自慢してきました。 「あんた!相当ちゃっかりしてるよ!」とかつっこまれる!(笑)要するに友達はいなかったけれど、 好きな作家さんと交流できたのが嬉しかったのよ!という説明をしてぼくの分は終わり。 (終わりじゃないや、今日ゲットした上遠野浩平さんのサインも見せびらかたりしたよ!) 根がミーハーだからね。

その CAPRICON1 翌年のやねこんは参加締め切りが早かったので(参加するための)難易度の高い イベントだったらしい。
最後の方で、 SACの松浦さんも企画に参入して来たっけ。 そのころの話題は、だいたいこれこれの頃のSF大会からネット上で レポートが読めるようになって来て、参加してないイベントをネット上 で追体験出来るようになってきましたね。とか。ネット系とSFイベントの親和性 の強さを力説したりとか。野尻ボードの開設が96年の2月ごろだったですよね?なんて。

ぼくもそうだったけど、初めてSF大会に行くと知っている人が 誰もいないので結構心細かったという人は多かった。 πRさんなんかその後、九年間SF大会に行かれなかったとかおっしゃってたような(笑)

ぼくは時間が無くなってきたので 「そういった初参加で来て知っている人がいなくて心細いという人は どうしてもでてくると思うけど、それを改善する鍵になるのはネット系だと思う。」 とわりとまとめ系の意見を述べて帰ってきた。 「だから、みんながんばろう!」とかそういう意味でね。

しかし、非常にその場を立ち去りがたく、むちゃくちゃ眠まってるu-kiさんに 「u-kiさん!『決して後ろを振り返ってはいけないよ!』ってゆってー!」 とおねだりして「……決して後ろを振り返ってはいけないよ」といってもらい インフォメーション付近に帰って来た。ごめんね u-kiさん。


その他ここの企画での話題は
おれ 2ちゃんねるって知らないんだけどマズイかなぁ。
アレは使うにしろ使わないにしろ大きく意識することはないと思うyo!
そもそも、ネット系SF者ってって何をしてネット系SF者なの?
日記書いてSF系日記更新記録に登録されたらネット系SF者?
FSFの雰囲気の違い。
SF系日記更新時刻に登録されてる日記にもカラーの差があるよね。
差があって当たり前じゃん
野尻ボードもSF系日記と空気が違うナリ
とかいろいろ。 ぼくが帰った後、朝まで盛り上がったのかどうか気になったんだけど、 時間通りひらけたみたい。

ネット系SF者オフ会以降

19日0330以降
銀河通信オフが終わってから朝まではさすがに荷物の出し入れとかもなく スタッフとしてものんびりとして過ごす。 この時点で名刺を70人くらいと交換していたので、わかっている分について 誰がどこの部分をもっているよ。とか言うのをわかるようにしようかとも 工作とかにチャレンジしたんだけど、失敗。時間の無駄をした気がする。 名刺といえば図柄をコンプリートしたいんですがどうしたら良いですか?と 尋ねられたので、これが正解というのはないけれども、モノリスに刺さっている 奴を参考にするとか、交換会を開いたら良いと思う。とか答えておいたら 後でその方がおかげさまでコンプリート出来ました。 と挨拶に来てくれて嬉しかった。本当はぼくらが何かした訳じゃないけど。 後ろ姿に「よ!コンプリーター○○!……いや!むしろカードキャプター○○と呼ぼう!(笑)」 と言ったら「それは勘弁して(笑)」って。

最初に自分が持っている絵柄が一枚。 絵柄が全部で60絵柄だから、残り59種類を自分の残り99枚と 交換していくのだから、えーっと、数学に強い人は 努力しないでコンプリートが達成できる割合を算出していただきたい。 70枚交換しただんかいで、一番埋まった絵柄があと4枚足りないとかいう状態だったし 後半計画的にやっていけば、大して難しい話ではないのではなかろうか。

朝が来たよ

とか無意味な作業をやっているうちに外が白んで来た。 徹夜明けのハイ状態がやってきて、周りの人としゃべっても テキストにして残せないような下ネタギャグが口をついてしまう。 ラジオ体操が始まって広場の反対の方のみんなでラジオ体操を やっている方を見ながら本部周辺でラジオ体操。 カフェーの人たちも通路にでてきてラジオ体操をしている(笑) ラジオ体操しましたな。さあ本日も頑張りますか! などと話していたらラジオ体操の企画の部分では そのままエアロビに突入してエライことになっている。 そのまま20分くらい続いたのではなかろうか。 参加なさった方はお疲れさまである。 そしてエアロビの大音響にも負けずに畳やカーペットで マグロになっている方もお疲れさまである。 そして顔に畳の跡をべったり付けて起き出してくる方はお気の毒様でした(笑) そういえばこの時、カラオケメドレー1000曲企画に参加している人が エアロビがうるさすぎて、曲が聞こえなくて歌がが歌えないので何とかして欲しいと 訴えて来たっけ。 もう終わるところだったので、申し訳ございません。もう終わるはずですので ご了承下さい。とか何とかしか言えなかったのだけれども。 ぼくが19日の0100頃に広場の反対側の二回通路出入り口の警備にたったときには、 シャイダーOPがバッチリ聞こえてきたのだ。気持ちはわかるのだけれども 騒音に関してはお互い様なかろうか。と思ったが当然口に出したりはしなかった。 でも絶叫したいよなカラオケ。わかるぜ!

風船

このころからだと思うけど、会場を銀色の風船が埋め尽くしていく。 風船に関しては情報が混乱していて、最初からこの時間にふくらます 予定だったとか、準備だけしてきてふくらますかどうかは さっき決めた。のうちのどちらかだったらしい。どっちだったんだろう? 朝日…ってわけじゃないけど広場に漏れ入ってくる光をきらきらと反射させる銀色の風船は なんというか、別世界を演出しているというか、よくよく見るとチープでは あるのだけれど未来っぽい感じがして見ているだけでわくわくしてくる。 浮き足だってくる。というと言い方が悪いけど、とてもいい感じの演出だった。 インフォメーションでは中学生コンビに顔を書いてもらって忙しさの あまりに人が少なくなった本部の人足の代わりとして活躍してもらった。 「さあ!、さあ!資料なしでピカチューの顔を書くのだ!」 とかからかっていたのにちゃっかり、通りすがりの人からカンニングして 書いていた。ちぇっ。

サイン会

サインをもらいに言ったのは2回。 一日目の午後にタイムテーブルを眺めていた上遠野浩平さんに声を かけて名刺を交換した頂いた後に、「後で時間作ってサイン会に行きます!」 と言っておいたのだ。もうそろそろサイン会も終わる頃合いだろう。 というころにスタッフ用シャツの上にシャツを羽織って出かける。 ちょうどラッキーな事に誰も並んでいないタイミングだったので サクッと色紙にサインをしてもらいました。 「あ、本当に来ましたね(笑)」だってさっき名刺交換したのを覚えていてくださったのだ。 嬉しい。しかし、緊張してろくな事は話せなかった。

次に行ったのは19日の田中哲弥さんのサイン会。 携帯メールにとどくサイン会情報では著作をお買いあげ頂いた かた先着30名様限定とさせていただきます。とか何とか書いてあったので 実は読んだときに顔色を変えたのだ。哲弥さんの本が30冊も おいてある分けないじゃん!あ、いや30部あるかもしれないけど一カ所に はそんなに集まっているかなぁ。って失礼か。インフォメーションにいたときに 色紙が全部売り切れたのだけれどもどこかで手に入らないだろうか。 なんて問い合わせが来ていて色紙がないという話も聞いていたので、 心配になってディーラーズにある三省堂さんを覗いたら やみなべの陰謀が四冊あったのでとりあえず一冊押さえる。 サイン会開始直前になって三省堂さんをチェックしたらまだ三冊あって 慌てたのだけれどもその後ちゃんとはけたみたいで安心。後ろに並んだ人と 哲弥さんファン同士ということで名刺交換をしたっけ。 しかし、定刻になっても哲弥さんが来てくれないのだ。 隣の森奈津子さんの所ではさくさくサインが進んで行くのに。とハラハラする。 森奈津子さんのファンよりも余計に森奈津子さんを観察する時間が余分にある 哲弥さんのファンは幸せものですな。 人数が集まってないから、怒ってるのではなんて 心配したんだけど無事に来てくれたので安心する。 サインしてもらいながら何を書こうとか悩んでる哲弥さんに あと読者の名前も書いたりするのが一般的です。 とかお話する。昨日お話できたからもう話すような事はなくなってしまった。 仕方ないので、もらった本は何でも最後まで読むという田中さんに会場で ゲットしたちょっレア本をプレゼントして来た。 何度かお会いしているのだけれども高校時代にむちゃくちゃ 読み返した本の作家さんであうたびにむちゃくちゃ嬉しいという事を ちゃんと信じてもらえているのだろうか。 文体模写スレッドに文体模写書いてしまうくらい 好きだと言うことがちゃんとわかってもらえているのだろうか。 まあわかってもらえなくてもいんだけど。新作楽しみに待ってます。 本当は小林泰三さんのサインも欲しかったのだけれども ΑΩをだぶって買うほどの経済的余裕がなかったので またおとなしくスタッフ仕事に従事する。 本当の本当は関西系若手作家(略してマンガカルテット) さん達のサインは全部欲しかったのだけれども、著作を タブって買えなかったりハードカバーは思い切らないと 買えなかったりするのだ。 という風にでサイン会にも参加してきました。

撤収作業

19日も昼を過ぎるとエンディングがはじまって広場の方は片づけモードだ。 机を畳んで椅子を畳んで結構たいへんです。

ポインター(?)ウルトラマンシリーズに使われた車(?) (薄くてすいません)が動かなくなってしまった。というので外まで押しに行ったりする。

「6人もいると結構押せますな!」
「ホント!動く動く!楽ちん楽ちん!」
「6人馬力!」
「6人力でしょ(笑)」
「あ、そうか(笑)」
「6人力と1馬力はどっちが上なの?」
「同じくらいじゃない?」
「馬一頭分よりは動かせてると思うよ」
なんて話ながら車を押す。

撤収の途中でコスプレファイトのみなさんと風船を割っていたら 風船が天井に飛んでいってしまって、何か寂しさがいや増す。
ただでさえ、どんどん広場ががらーんとしていってしまって寂しい感じなのに うっかり飛んで離れていってしまう風船というのが、なんともちょー個人的に なんだけれども、楽しい一時が終わってしまうことの象徴の用に感じられて 非常にせつない感じがしてしまったのだ。 切なさ炸裂!とはこのことだろうか。(違うと思う)

風船をつぶす事自体は楽しいかったので共犯者の気分を味わう。
多分にこの一日中には中のヘリウムが抜けて落ちてくるだろうだけれども 落ちて来る途中に照明に接触して火災の原因になってしまう 可能性がない訳じゃないじゃないのだ。 その後火災が怒ったという話を聞かないので安心してたりして。 その後いくつかの場所でどのようにしたら風船を回収出来るか。 と言う話がいろんなところでなされたみたい。 梁に上ってBB弾で打ち抜くとかいう意見が現実的らしい。 本当に他にはないのかな。 ぼくは「発想の逆転ですよ。広場の天井まで水を張れば、 風船には簡単に手が届きます(笑)」とか言ったのだけれども、 一番SFっぽい答えは「広場を真空状態にする」 だったかも「落ちてくるの?」と聞いたら「途中で割れますよ」 と笑われてしまった。SFの人は頭が良いよね。 悔しいと思って今考えたのだけれども、 広場を水素でいっぱいにしたら風船は降りて来るかな?って危ないっちゅうの。

星雲賞がわからない

広場の片づけをして気になったのが星雲賞の発表。 リストを見るとなんとなくどれがとりそうだかわかるような気がするけど、 気になってしょうがない。こんな時に限って、情報メールも音沙汰なしだ。 (だってみんな片づけしてんだもん!) と星雲賞の結果をきにしていたら授賞式に行っていたはずの インフォメーションの中学生コンビが帰ってきていたので捕まえて 結果を問いただす。したらこれがあんまり要領をえないの(笑)
「お疲れ!星雲賞どうなったの?」
「日本長編部門はねえ、…菅さんの『博物館惑星』!」
「おお、なるほど!(たとえば猫地がどれだけがんばったのかわからないのがこのシステムのいたいとこだよな。ところでこれで何冠なんだろう?)他は?」
「日本短編部門は、梶尾真治さんのー?あ、『あしびきデイドリーム』!」
「そうか!あとは?」
「メディア部門が、こうきどうげんそう…」
「ガンパレだ!(良かった!やるじゃん。SFファン!)うん!それで?」
「コミック部門が、…『カードキャプターさくら』」
「!?そう。(って俺もノミネートされるべきだとは思ったけど受賞するとあれだなぁ。 二大少女紙連載終了対決だったら、赤ずきんチャチャだろう!(間違ってます))…って海外は?」
「海外短編部門が、グレッグ……イーガン?の『祈りの海』」
「そうかそうか。(俺のバーナス鉱山全景図は?どれだけがんばったの?)」(ノミネート外です)
「…ちょっとまって海外長編は何に決まったの?」
「……ムが入ってた。入ってたね?(隣に同意を求める)」
「…のばす音(ー)も入ってたよ!」
「ム、ムー?え?二人ともタイトル覚えてないの?(俺もノミネート覚えてないんだけど)」
「(笑ってごまかしている)イも入ってたかな?」(入ってませんでした(笑))
「ムイー?、ま、わからないものはしょうがないか。ありがとう!」

聞いたせいでかえって気になって気になってしょうがなくなって片づけしながら 「ム、ムイー!?」とかつぶやいていたのがぼくだ(笑)

感想

むちゃくちゃ面白かった! 本当は撤収の後、打ち上げ会というのがあって、 そこも盛り上がったんだけど詳細は内緒。スタッフだけの特別な企画なの!(笑) うそだけど(笑)スタッフ参加は絶対楽しいと思う。興味のある人は当日スタッフでも 良いので手伝うこと! ぼくはこの大会が三回目だけど、今まで体験した二回より遊び心があると思った。 モノリスの変貌とか。会場を埋め尽くす風船とか。(モノリスの変化については最初人づてに聞いたので 絶対かつがれてると思った(笑)この人はインフォメーションにいる我々をだまそうとしている!って) 名刺の図柄を完成するのに奔走する人がいたりとか!

ネット系SF者オフ会で、「初めてきたときは一人で寂しかったなぁ」と思った気持ちについて 少し語って「ネット系はそれを改善する鍵になると思う」とか言ったけど、 なんだろう?「もう初心者じゃないから、初めてきた人に積極的に話しかけよう!」 というのは参加者の気配りで、参加者全員の名刺を用意して会場を風船でいっぱいにして インパクトのあるモノリスを真ん中に設置してっていうのは開催者の気配りで、 その両方があったほうがいいんだ!ってビール飲みながら思った。

これを目にしているあなたはネット系SF者なので初心者に話しかけたり、 すでに参加しているネット系の人にSF大会ってどんななの?って相談したりしよう! 参加したらレポートを書こう!

へへへ、むちゃくちゃ楽しかった。今思い出しても楽しい。 下手に文章に落とすことで思い出が固定されてしまうのではないかとちょっと心配けど、 ちゃんと楽しい! むちゃくちゃ疲れた。出かけに靴がむちゃくちゃ汚かったのでサンダル履いてきたら これが大失敗で見苦しいし、足は余計に疲れる気がするし。 せめて見苦しくないようにと買ってきた靴下との配色はむちゃくちゃ悪いし。 と個人的にダメダメなところもあったけど、楽しかった。 名刺にちゃんと「名探偵/魔法使い」とインチキ肩書きをかいてたら交換した人が 「魔法使いなの?しかも名探偵なの?(笑)」って反応してくれるのも嬉しかったし、 メールアドレスを書いてたら後でちゃんとメールが来たのも嬉しかった。 携帯メールサービスに申し込んだのが遅くて二日目の明け方だったけれど、 サイン会情報とかこまめにくるのが便利だった! 声じゃなくてみんなに一斉に話が伝わるのが今更ながらすごい不思議な感じ! 残念ながら参加できなかった人が登録してて携帯メール読みながら、会場の 雰囲気をつかもうとしている様が想像できた。(冬樹蛉さんとかそんなことしてそうじゃん) FMラジオも二日目から聞くことができた。同じ曲がかかりっぱなしなのに辟易することもあったけれど、 「今モノリスの前で名刺の交換してたひとが、交換した後に名刺を裏返して『あ、白だ』って言ってました(笑) プログレスにも書いてありましたけど、みなさんあんまり名刺の裏が白い人をいじめないでくださいね!」 なんて、実況中継が入ってきたりしてスゲー楽しかった。 メールとかラジオは今後もやって欲しい! 電波でピンポイントに情報が届くのがSFじゃないのがすごいことだと思う! こっちからも登録してるみんなの携帯にメッセージを簡単に遅れたら良いのにと思った。 「当方、名刺の裏の図柄が水玉バニーです。中央部分の鶴謙さんの部分持ってる人 交換してください。モノリス前で待ってます」とかね。 会場にメール送信フォームを開きっぱなしにしたパソコンを置いたらどうだろう。 面白かった!本当に疲れたけど! ありがとう!

最終更新日2001年9月1日


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