プレMYSCON2レポート風文書

By タカアキラ ウ

ちょっとずつ直しては行きたかったけど、 性根がめんどくさがりやなのでこれ以上は直らないよ!版
バルーンタウンの殺人
 

祖母が亡くなって京フェスに行けなくなったので無性に濃い本読みの人たちに会いたくなって
参加を決めたと言うわけでもないけど濃いミステリ人の集まりプレMYSCON2に行ってきた。

SFファンの集まりでさえ自分の薄さ加減を思い知らされて落ち込むのに
ミステ リファンの集まりに行くなんて大丈夫が!?と思って行ったんだけどなんとかなるもんだった。

やっぱ大人になっても「本が大好きじゃー!」といってはばからない人は小さい ころにお化けのアッチ、コッチ、ソッチとかドリトル先生とかカメラちゃんシリーズとか マガーク探偵団とか少年探偵なんとかかんとかとか江戸川乱歩とか レンズマンとかが好きだったけど学校のお友達にはそれを読む人がいなかったのでちょっと寂しい という思いでがあるとかそういう共有経験があるのだろう。 (根拠なし…いや、普通は一人ぐらい読書友達がいるのか?) だから本好きという共通項だけで意外に仲良くできるものなんだよね。ね!みんな。

でも行くまでは怖かったよ! 2ちゃんねるミステリ板とか見ると京極小説はこれこれここがいかん! とか森博嗣のこれこれのここがいかん!とか書いてあるじゃん? キャラ萌え読者は逝って良し!とか受付ではねられたらどうしよう! と心配というか妄想したりしてね。 あと、「コズミックを読んで"面白かった"といっている人の入り口はこちらからです。」 と言われてそっちの入り口にはテーブルが無くござが敷いてあるだけだったらどうしよう。とかさ。

やっぱり普段からいろんな種類の本をまんべんなくバランス良く読んでた方が良いよな。 とは考えながら会場に着きました。

さて、「題未定」です。
これは26枚の写真から、物語を作って班ごとにプレゼンをせよせよせよせよ! という企画でした。
 

僕が所属していたのは第九班。 清涼院流水の小説にJDCという探偵組織が出てきて、 これは数字が若い班ほど優秀な探偵がそろっていることになるのだけれど、 清涼院流水を誉めるようなミステリファンというのは滅多にいないみたいな ので数字が大きいからといってここのメンバーが第一班から第八班のメンバーに劣る と言うことは決してないらしい。

我々第九班はこの企画の最初に自己紹介をした。
…どこもしたと思うけど。
 

「タカアキラというのはこれは本名「うら たかあき」のアナグラムで、たかあ きという漢字はなかなか変換しにくく、"たかあきら"と入力しないとこれが入力できない。 これでラを名字から取ってきて余ったウはなんとなく後ろにつけたものである。 自分はいわゆるヤングアダルト文庫で育って、その後SFにはまったもので、 今年出たミステリの新刊は向こうにいる米田さんのリサイクルビンと美濃牛と 殺竜事件とはやみねかおるさんの少年探偵なんとかかんとかと高里椎菜の新刊を 何冊か読んだだけで、あとはそれ以前の作品を読んだだけだ。 ハリーポッターを今年出たミステリに含めてよければこれが一番で、 今年読んだ今までにでた作品では鉄鼠の檻が良かった。 サイトは全然更新していなく。 ひょっとするろ失礼オフとかそのあとの失言騒動で 名前を覚えている人の方が多いのではないだろうか。よろしく。」
というような自己紹介をしどろもどろにした。

自己紹介が一巡すると、他の班ではもう活発に意見が交換されている。 ちょっと出遅れたかもしれない。 最初の方にウケを狙いに行くかきっちりと練ったものとどちらにするか? とか至極真っ当な意見が フクさんから出た。 僕などはその直前に「最初に何人殺すか決めよう!」とか能天気なことを 言ってたものだからちょっと恥ずかしかった。 ちょっとぼーっとしていたら、いつのまにやらこれこれの写真を横にして 空を飛んでいると解釈が進んでいる。
面白そうだ。
「人死んでいたのは実は空から落ちてしまったからだった」とかいう話にも進行 している。

面白そうだ。

ちょっと恩田陸のpuzzleの最初の方を思い出した。 おや、他にも読んでいたミステリの新刊があった。…ミステリ? (さらにそのご本棚の整理したら西澤保彦のちょーもんいんシリーズか出てきて、今年読んでいた事が分かった。 さらにさらにその後、太田忠司の狩野俊介シリーズを買ってまだ読んでいないけどとても嬉しい!)

「あっ、じゃあこの少年の非行防止という看板ももちろん…」
「それだっ!それ!!」
言い終わらないみんな大賛成してくれた。

課題写真でもある女の人が広場に倒れている写真を飛んでいる様に解釈して そのインパクトを軸に他の話を作って行こう!とコンセプトが決まり。

オチに"少年のひこう防止"をもってくるなら、 最初の死体発見のときにその死体が未成年であることをさりげなくほのめかして おくべきだ! 等と細部が埋まっていく。

じゃ、「近田さんとタカアキラさん発表してきてください。」

とか言われてしまった。ちょっと嬉しい。
…が「まだ話の流れを完全に理解しておらんのデスヨ!」 とちょっと不安だった。しかしこれは早いうちににやった方が良い! とみなさん乗り気だ。

手を挙げたものの一番乗りは出来ず、最初に発表したのは第四班だったのだが…

「メデューサの狗」!!!

そのオープニングは「ラクトバチルス・メデューサ」じゃないか!! 時事ネタとして新しすぎず、古すぎずちょうど良いくらいだ!! 僕ががもっと冴えてたら見過ごさなかったのに!と悔しく思っていたが、 もっともっともっと冴えてたら、大森望さんやu-kiさんがこれを見逃すはずがない。 と気づいたかもしれない。 これを死体だ!と強弁する我々の班よりかなりエレガントな解釈だと度肝を抜か れている間に、お話はさらに魅力的に展開していった。

写真の中にハスキー犬が一人(一匹)で移っているのがあるのだがこのわんわんは 正義というか人類の味方だとか、カニス製薬(カーニス、すなわち犬)の秘密の実験とか犬づくし! この犬が最後にたどる運命は涙ながらに聞けません!
でも、「そのクライマックスでのもりさがりっぷりはどうよ?」
と人ごとながら思ったんだけどね。

レ、レベルが高ーい!!負けてられーん!!と二番目の発表を全部聞き飛ばしてネタ調整。 発表の直前まで写真の縦横変換を良く理解できていなかったのでタイミング的には ちょうど良いくらいになった。

では見ていただきましょう

バルーンタウンの殺人

発表者「えー、我々がたどり着いた真相はですね。」
 司 会 「ちょっと待ってください(笑)まずタイトルをお願いします!!」
発表者「(あ、そか)バルーンタウンの殺人です。」
 司 会バルーン・タウンってお腹大きい人いないじゃないですか?」
発表者「あー、その、、ト、トリックです。」
(本当は「彼はすでに逆トリックに引っ掛かってます。」 とかくらい言いたかったのだけどやっぱうまくしゃべれないものだ。)

東京お台場の周囲に高い建物がない公園にて16歳少年Aの墜落死体が発見される。
写真1 俯せの人体彫像
 

この奇妙な事件の調査に当局から派遣された男「亀井権之介(かめいごんのすけ)」
(ここで愛称はかめごんという小ネタを言い逃したので書いておこう)
写真2 赤信号を待つ中年男性 (奥にはブックオフの看板)
 
 

精力的に調査を続ける亀井の目に奇妙な看板が目に付いた
写真3 避難場所 松島グリーン広場 子どもの手を引く男性のイラストが付いてる看板。

(ところでうちに回ってきた写真には避難場所と言う文字は無かった。 謎だ。ところでマジックペン(赤)はとても便利な道具ですな)

危ない!人が飛び降りようと している!!亀井はあわてて駆け寄った…が!?
写真4 ビルの屋上の壁に足をかけ乗り越えようとしている青年。
(↑これが実は写真をもっている近田さんなのである)
 

なんと、青年は無事だ!あろうことか宙に浮いている!
写真5 遊具の上で腹這いになる男性!(これは本当に飛んでいるように見える!)

人が飛ぶ!!そんなバカな!しかし、…

 観 客 「それ飛んでるの(笑)?」
発表者「上空一メートルくらいですね。間違いありません(笑)」
 

そして、ここにも飛んでる人が!

写真6 宙づりパフォーマンスをしている黒い衣装の女性
(これも横にして見る(笑))

発表者 「これは7メートルくらい飛んでますね。」
 
 

そして、亀井の目に決定的な証拠が飛び込んできた!!

「見て!私飛んでるわ!!」
(イメージとしてはタイタニックで有名なあのシーンをイメージしてもらいたい。)

写真7 広場に腕を広げて振り向いて横になっている女の人!
(彼女は間違いなく飛んでいるので地面には絵に描いた様に鮮やかな影が映っている(笑))

なんと、この町は 人が空を飛ぶことが可能なバルーンタウンだった<のだ!!

その後、亀井の調査によって最初の墜落死事件の全貌が明らかになった。

写真8 身体の自由を奪われて猿ぐつわをはめられひっくり返されそうになっている人と ひっくり返そうとしている人。
(これも横にしてみる)
「バカヤロー!飛ぶのが怖いとかぬかしてんじゃねーよ!怖いのは最初だけだ!経験!!」
「やめてよ、やめてよー」
「おらっ!打ち上げだ!」
<びよーーーーーーん!>
「うわーーん!」

写真9 階段落ちしている男性とそれを階段の上からみる男性
(本来なら突き飛ばしたあとか人を発見したところと解釈して使うのによさげな写真である おっと、うちにきた写真は最初から半分の大きさであって、 男性が片手をあげ足を広げのびをしている用にしか見えない)

そう、この事件は若気のいたりが原因だったのである。

その後、亀井の本事件に関する報告書が元になって、未成年の飛行は制限される 様になったのだった。ちゃんちゃん。

写真10 チカンに注意!少年の飛行防止キャンペーン。など、街角の看板。
発表者 「ひこうっていうのは誤変換ですね。」

…だいたいこんなカンジだったろうと思う。

思った以上にしゃべれはしたがそれなりにかみかみだったので、 上のとおりにはしゃべれて無かったかもしれない。

公式レポを作成するさいには、是非、何らかの参考にしていただきたい。

ライブ発表ならではというか、何度か間違えたところを近田さんに修正される というところも微妙な味わいを醸し出していて結構イイ感じの発表になったと思う。 また、影もばっちり飛んでいるように見えるためにはちょっと大きかったのだけど、 デフォルメ効果というか、遠くからでも何がやりたかったのか見て取れるのに良いくらい になったので良かった。

難点があったとすれば近田さんの左隣にたって、写真と参加者席を交代ずつ見ながら の発表したので、前の方から見て左側の7、8、9班に対しては、 ちょっと見づらい発表になったかもしれない。だったとしたらごめんね。
飛んでるわ!のインパクトは結構大きかったみたいで、後から何度も誉められて嬉しかった。

その後、他の発表をみて楽しんだ。
ランダム7のタイトルはなぜランダム7だったのか(笑)
モルワイデ鱒ってあなた。
残数0は張り込み中、張り込み中っていう発表者の繰り返しがギャグとして良かった。 しかし、変装してほふく前進して尾行とはっ!
マラソン中に殺害されたはヒット。
放置ぷれいってあなた。
司会の人の的確なツッコミも良かったなぁ
「待ってください!?待ってください!?」(やや上がり口調)って割り込んでいくの(笑) 分かってもらいにくいなー。語尾があがる?ちょっと再現できないや。 これが関西ののりなのかなぁ。
関西ののりといえば上着を脱いでまた着て
「すいません。関西では小ネタを盛り込まないことには始まらないんです(笑)」 って断言する発表者とか。<くたばれ健康法!
こうやって書いてても思い出し笑いしてしまうのだけど、 あそこで面白かったことは、レポートで再現するのは難しいことばっかりなので 面白かったという評判ばっかりになるのは仕方ないのでは?と言ってみるテスト。 (2ちゃんねる風)
興味があったら来てみれば良いのに。>誰ともなく。
第一企画 「題未定」は大成功だったと思う。
その後は、名探偵企画とか賞を語る企画をすっ飛ばして、 u-kiさんをつかまえて ガンパレードマーチの話を、"ゲーム話が盛り上がります”と 宣伝文句がついてたけど、 確かに楽しかった。
ライダーグローブと来栖の帽子はもっといた方が良いです。 とか滝川の死に目は見ておいた方が良いとか情報交換。
ボケましょうはめちゃくちゃ面白かったけどやはりレポート では伝えられないのりだと思う。

飲み会にも行った。
鍋はちゃんと混ぜるように!という大森さんに、
SFの新刊が多すぎてとても買えない。
こんなんならまだ冬の時代の方が良かった。
ハルキ文庫は高い上に読みたい本がたくさんでて嬉しいが困る。
今年は紫の砂漠がとても良かった。
こんな顔していてあのような話がすごく好きだと いうのもはばかられるが、
あのような本を文庫に落としてくれるのはありがたい。嬉しい。
刊行当時ぼくは中学生のはずで高価なハードカバーの本と知り合えるはずもなかったのだけれど、 紫の砂漠は当時話題に上ったのだろうか?
ハルキ文庫版のイラストでは敬遠して読んでくれない 人もいるのじゃないか?
とかコニーウィリスはとても好きだ。
ダンワーシィ先生ものは出ないの。
等と愚痴みたいな話を聞いてもらった。
 

SFの新刊は確かに多い。
古書店も使いなさい。
出た当時も話題にはならなかった。
渋い表紙はもう出ているので新しい読者層を広げるのには○。
作者(松村栄子さん)のホームページ見た?
ダンワーシィ<以下略>

と教えてもらった。いいひとだ。わるものだけどいいひとだ。
勝手に改造でねたにされていたのはハードボイルド作家のキトカタ先生でした。
すいません。
 

いろんな人に話を聞かせてもらった。

京極堂シリーズの元ネタは○○だと宮澤さんに一冊一冊改題してもらった。 薔薇の名前は読まねばと思った。

メロンコリーさんが絵に描いたみたいな酔っぱらいになっていた。めちゃめちゃへろへろだ。 すごくおかしい。好きになってしまいそうだ。名前を間違えてごめんなさい。 (どのくらい酔っぱらっているように見えるかというと帰りに電信柱にぶつかってそのまま謝ってしまうのでは ないか?と思うくらい)

ひろさんにメロンコリーさんのCDを薦められた。メロンコリーさんはCDを出しているのか?善く解らなかった。(他にもCDを薦められた)
 

ひろさんについてここに書くとひろさんの自己紹介の内容が広がっていくのか? そんな今時の若者風なのに、初期のスニーカーとか富士見ファンタジア文庫とか 端から買っていたのはずるい。
この表現はむしろ逆か。初期のスニーカーとか富士見ファンタジアとか 端から買ってたのに今時の若者の様に見えるというのはずるい! だ。
u-kiさんの人に理解してもらいにくいネタに端から食らいついて感心されるのはすごい。 おおたさんと間違えて、今日は着物着ないの?って聞いてごめんね。
 
 

そのu-kiさんのおったテーブルに近づき、「そのようにDASA勢が集まっていると またDASA勢は一カ所に固まって○○だ!と陰口をたたかれるので注意!って俺が割り込んで行っては元も子もないのだがっ。」 (ほぼ発音そのまま)と絡んで行った。
「やはり、2ちゃんねるに○○が××と書かれて…」
「DASA勢などは××」
むちゃくちゃ楽しかった 。

楽しく酔っぱらった。
しかし、多くの人の名前を覚えていないのが残念だ。
 

もはやミステリとは全然関係ない話

3次会ではu-kiさんがいじられていた。 僕もつっこんでいた。
u-kiさんは一時間以上にわたって恥ずかしい告白を強要されていた。
どんな告白をさせられていたかは内緒っていうかあまり覚えていない。覚えていても書かない方が良いと思いました。 非常に盛り上がったのは覚えている
恥ずかしく無くなるモードになるために胸のスイッチをいじる 仕草(スキャナーに生き甲斐はない) がSF者として立派だと思いました。 ああ、u-kiさんすごいよっ。僕にも先輩とよばさせてください!

マジな話、Webを見て回ったり、イベントに行ったりして 感性とか知性の面で僕はこういうSFファンになりたいと思ってしまう人がいる。 冬樹蛉さんなんかはせめて大森望を目指せ(笑)!とおっしゃるが、僕は冬樹さんやu-kiさんの様にも なりたい。ドラマ等ではお前みたいにならなくてどうするんだ!と憧れの海賊やら冒険者 にいわれそうなところではあるかも。

もっと本を読もう。たくさん読もう。
と決意を新たにした。

帰りの電車でu-kiさんは男の人に非常に好かれやすいというか慕われやすい人物ではないか。 と加藤さんと意見の一致を見た。
 

三次会で話題になった 女の子のためのおたくガイドへのリンク
これを今の日本の状況にアップデートしてみてはどうだろう。>誰とも無く。
これはおたく男側がやったら無粋でしょ。ところで新しくて正しいhtmlの書き方がよく解らないので ここから適当にコピーアンドペーストした。だもんで普段(ってなに?)よりページが上品チック
言葉遊びを優先するならおたくの男を落としてみよう(おとめ用)とかまだまだ粘りようはあるのじゃないかかと思った。素人考えか。

最後に、他の参加者のレポートを読んで重大な失敗に思い至った! 僕は大事なことを書き忘れていた!
「スタッフのみなさまありがとうございました!」
しまった、これじゃ取って付けたみたいだ。<とってつけてるって!
ええっと、プレMYSCON2大成功だと思います。 千円でこれだけ楽しめたら安いよ! この低価格の実現にはスタッフの方々の並々ならぬ苦労があったと 思われます。 メイン企画に使われた写真だってめちゃめちゃ綺麗だったんだよ! こういうイベントに出かけるたびに普段できない本の話をしなければ! と何となく焦っちゃったりするんだけど、 今回のプレMYSCON2もDASACONも(比較対照としてSF大会より近いと思う) ネット系の集まりなのであって本の話はネットでしているので本の話ばかりしていなくても良いんだ! と思った。 つまりは…僕も頻繁に自分のホームページを更新すべきなのだ。 と思った。
"と思った"が多いよ<自分
…とは思うのだけれど。

http://member.nifty.ne.jp/Takaakira_say/

タカアキラ ウ (takaakira.takaaki@nifty.ne.jp)