Takaakira say --Diary
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ジュブナイルポルノ部屋のひみつ2005/10/28
2005年 (平成17年) 10月28日(金) 01時08分30秒

すげー、日記さぼり過ぎ!ぼちぼち、11月になっちゃうよ!

いや、ひみつとかは別にないんだけど。

元君の話は結構おもしろいので、企画で聞きたい!彼にしゃべらせるならジュブナイルポルノをテーマにしよう!と自分が話を聞きたいばっかりに、京フェスの10日前くらいに元君をナンパしていました。ものすごいタイトなスケジュールなのに、作品の選別や資料作りを全部一人で行った元君に拍手を!ありがとうございました。

元君は前の日も当日もなかなかに相当緊張してる様子だったけれど、始まってみると実にどうどうとしたものでしたよ。

ぼくはジュブナイルポルノ話はさっぱりできないけど、(やってみたらそうでも無かったけど)当日は他に話のできる人間を二人つれてくるから!といってつれてきた"ヘビィユーザ"の u-ki さんと出版界の内側に詳しい榎本秋が要所要所で良いことを言ってくれて、複数の意見がぶつかりあう、なかなかに盛り上がった企画となりました。

開始時間が来る前に前座として、u-kiさんに野放しにして話してもらってたら、
u-ki「わかつきひかる先生は子宮頚管粘液という言葉がお気に入りのようすで……」
元「!?そ、そう、そうなんですよ!」
と初めて話が通じる相手を見つけて大興奮しているのが愉快でありました。 言葉を覚えたヘレンケラーのようだと思った!water!

元君は自分が手に取ったきっかけから初めて、最近の美少女文庫や二次元ドリーム文庫の創設、90年代のナポレオン文庫の創刊など、歴史や近年のトピックなどバランス良く話していました。

u-kiさんに当日取り上げる予定の作品リストを流したのは、3日前だったのに、半分は持ってて、残り半分はその後購入して、カバーを持ってきてた、部屋の反対側に元君が自分で持ってきた本を見せてくれていたので、期せずして、もう半分でも書影を観ることができて非常に便利だった。無駄に偉い人だ。

ぼくは、もっとおもしろい作品が出ていても良い世界なんじゃないかと思っていて、たとえば、(メインはエッチな)絵と(当然濡れ場もある)話のついた同人ゲームの世界は、インディーズ発からセールスが十万を越えるヒット作とかもでているわけだよね。(自分で遊ぶわけじゃないから聞いた話なんだけど)ここで取り上げたいわゆるジュブナイルポルノと言われる作品群は数十ページに一度の濡れ場を盛り込まなければならない。制約が厳しい一風家わったフォーミュラフィクションのはずなんだけど。この質の悪さはどうなんだろう。という話を他の人と意見をぶつけてみたかったのだ。元くんもいつか、金の卵に巡り会う可能性を信じて読んでるらしかった。

一方、実用書という観点からいうと必要以上に文章が作り上げられていても、ユーザ(婉曲表現)の興をそいでしまう危険性も孕んでいるわけで、ユーザビリティ(婉曲表現)とリーダビリティのバランスは難しいとの声も。むー、そんなもんなのかな。

一方で、「使えてなんぼ」をキャッチコピーにしている雑破先生のクオリティには感動する。というのには、だいたい読んだことのある人の間では意見の一致をみられました。

相手の背中に精を放った中学生男子が気を失い、相手の体に折り重なるように倒れる時に、「背中に描いた架空の島々の模様を写し取るように」(記憶で書いてるので原典に当たってない)とか形容する雑破先生は神! とか言おうとしたのに、u-kiさんに阻まれたので、ここに書いておこうっと。世界をしらない人は雑破先生から読んだら良いかも。

ま、そんな感じで持ち込み企画とか良いながら、他の人のおかげでたいそう盛り上がった部屋となりました。名前だしても良いのかな?とある書評家さんも結構読んでて、所々で的確ななコメントをもらいました。

Arteさんは途中で出て行ったので悪い子!(眠かったそうな)しおしおは最後まで聞いてたので良い子!

本当はアン・ライスのスリーピングビューティーが、大変な事になっていて、(男子はどこで使ったらいいのかわからないくらい)じらしにじらされる眠り姫に対して、誰でも良いから眠り姫のセックスになにか棒状のものを突っ込んでかき回してあげてください!とかいう話もしたかったよ。




秋口ぎぐるの部屋2005/10/10
2005年 (平成17年) 10月10日(月) 18時24分29秒

まずは、持ち込み企画から。

冗談でもなんでもなくだらだらと、「秋口ぎぐるの本が好き!」という物好きな人間でぎぐるを囲んで、どうしたら、売れっ子作家になるか!とかこんな話を書いたら良いよ!と話して、ファンはこんなにいるんだ!と思ってもらおうというつもりでいたのだけれど、ぎぐる本人はそんなのは絶対につまらない!自分が注目されてるのに部屋がシーンとしたりするのは絶対嫌だ!とか思っていたっぽいです。だもので、「企画はSF大喜利!出演者は任せたから!」みたいな感じで、泥縄にもほどがある感じで出演交渉を開始していました。そりゃ作家や翻訳家が愉快にしゃべってくれればファンは嬉しいんだけど、ファンサービスを突然おねだりするのも難しいですよ!どうしよう!?とあたふたしていました。客も大入りで、企画部屋も開始時間になってから、大広間に変更したりしましたよ。突然の出演依頼を快く引き受けてくださった北野勇作さん(リアルフィクション作家枠)、自らすすんで出演してくださった喜多哲士さん(レビュアー枠)、桜坂洋さん(リアルフィクション作家枠)、森橋ビンゴさん(秋口ぎぐる友人枠)ありがとうございました!また、座布団が用意できなかった我々に、座布団に変わるおもしろさの単位、「アルコール」を給仕してくださった。マッドサイエンティストビアホールにも御礼をもうしあげます。

「ぜったいやだ!つよいぎぐ電波がでてるもん!」とゴロ階段の前の柱にかじりついて、絶対に参加しない!とか言ってる桜庭さんに、「ぼくらにはそんなふしぎな電波の受容体がないからわからない!」と非常に心ない事を言って説得(?)するも、ついに出演させるのをあきらめて、ファン代表枠でタカアキラが出場。むー、お題の半分の半分は人に考えてもらったのをぼくが書き写したものなんだけど。まあかなり難しいから別にいいや!と思っていたんだけど、やっぱりフェアじゃなかったかな?特に知ってたから有利だったとまでは思わないけどさ。「タカアキラが準備した問題は難しすぎる!『ネコラーメンとかけて?』だれがこんなんとけるか!」というぎぐ先生が準備したお題は「新しいSF雑誌が創刊されました、さてその名前は?」かと思えば「新しい男性器のSF的な呼び方を考えてください」とかだったりしていました。こ、こらーーーー!そんなお題を女性作家に答えさせてはいけません!大変危ないところでありました。これがぎぐ電波か!心ない事を言ってすまなかった!と反省したりしました。例年のごとく、大変愉快な北野先生が爆笑のリアクションでおもしろいことをばしばしおっしゃってくださり、絶対に盛り上げてみせる!と言っていた秋口ぎぐるはその言を実行しました。番組的にはかなりの盛り上がりを見せたと思われます。

#問題や解答については、本稿ではそのほとんどを割愛させていただきました(笑)


京フェスに行ってきたよ。2005/10/10
2005年 (平成17年) 10月10日(月) 17時09分28秒

10月8日〜9日は京フェスにいってきました。 ぼちぼちレポートを書いたりします。 もう、一個だけはできているのです。

帰りの新幹線で風邪もらったみたいでさー。 熱は出ないけど、うみみたいに濃い鼻汁がでて、げほげほいっていますよ。

じゃ、また後ほど。




SFマガジン10月号感想2005/10/02
2005年 (平成17年) 10月02日(日) 17時05分20秒

実は9月号から考課表に参加していたのでした。 短編はおもろい。みんなもやろう!

ベルナルド・ハウス +1
出て行ったっきり帰ってこないご主人様の事を思うとすぐエッチな気持ちになっちゃううっふんなロボ子がつるぺた孤児を拾って面倒をみる話。以上のものであるのだろうなと想像はするのだけれど。一番の勘所がよくわからない。音楽作品とか文芸作品を小道具としてつかわれると、自分の教養が足りないので理解しきれてないのではないかといつも不安になる。復興人類モノっていうの?「ヨコハマ買い出し紀行」(読んだ事ない)とか、「ポスト・ガール」(読んだ事ない)とか「こんびに さんご軒へようこそ」(なんと読んだ事がある!)とか「陽だまりの詩」(ネタバレか!?)とか災厄後の世界とロボ子のセットが好きで好きでたまらねぇ!一冊でご飯が三杯食えるぜ!っていう人が読んだら大喜びするのかも。そんな人はいないか。そういえば、コンピュータウイルスが災厄のきっかけというのは新鮮な感じだ。(あるのに知らないだけかも)でもまあ好きか嫌いかで言ったら好き。なぜなら、ロボ子がエッチだから(*´Д`)(←初登場ですよ)でも、俺が一緒に住みたいロボ子はマルチでもまほろでも茶々丸でもなくとくこさんですよ!ジェイムズ・パトリック・ケリーはこの前登場したときの「少年の秋」−−少年がダメっぽいターミネーターのいう事を真に受けて政治家を暗殺しようとする話。がたいそう面白かったので短編集期待age。みたいな。(いけしゃあしゃあとその間ずっと読んでたようなフリを!)

世界の終末のあくる日 +1
オカシイ!好き!短いなかに人間への(全体への男性への女性への)皮肉がきいてるとおもいました。

脱ぎ捨てられた男 +1
あたしソウヤー嫌ーい(挨拶)!でも面白かった。人格をロボのボディにコピーして不老不死を実現!しかし、元の肉体の方の人格がそれを後悔していて、新ボディにあわせろと要求するのだった。あ、これちょっと移送夢っぽいね?最近こんな設定の話ばっかり読んでる気がする。ホットなジャンルなのかな。それなのおにバラ色の未来ではなくしみったれた話だよな。技術は未来なのにセキュリティとか鎮圧兵器とかは脇が甘いんじゃないか。と少し思うもののテクニカルな短編小説としてちょっと面白かったので+1

全部 + 評価だよ。わりと簡単に満足しちゃう安い人間なのでした。


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